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薄毛の原因を突き止めるのに実験した方法とは?マウスや人で実験?

薄毛の原因や仕組みは今まではっきりとしたメカニズムが解明されていませんでした。しかし東京医科歯科大学の西村栄美教授らの研究チームによって加齢による薄毛や脱毛の仕組みについての研究結果が発表され、そのメカニズムが明らかになってきています。ここでは薄毛の原因を突き止めるために実験した方法について説明しましょう。どうして!?脱毛治療薬の実用化まで約10年!!なんでそんなに時間がかかるの?

 

【マウスを使用して実験を行う】

老人性脱毛症は加齢とともに髪の毛が薄くなったり、抜け毛が増えたりする症状です。この老人性脱毛症の仕組みを明らかにするために、西村栄美教授らは野生型マウスでも同様に加齢によって薄毛になることに注目をしました。そこでCre-loxPシステムによって遺伝子改変したマウスを実験で用いて、毛の再生に必要不可欠な細胞を供給している毛包幹細胞の運命追跡を行いました。

 

【毛包幹細胞は加齢とともに老化する】

遺伝子改変マウスを用いて毛包幹細胞の運命追跡を行ったところ、毛包幹細胞は毛周期ごとに分裂をするものの、加齢とともに自己複製能力が低下し、髪の毛を作る細胞を生み出すことができなくなり、その代わりとして表皮の角化細胞へと形を変えていきます。さらに表皮の角化細胞になると皮膚表面から落屑してそのまま脱落することになります。フケや垢は、加齢によって角化細胞になってしまった毛包幹細胞なのです。
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【加齢によって毛包のミニチュア化が進む】

毛包幹細胞は加齢によって角化細胞に変化し、フケや垢として脱落すると、毛包幹細胞プールとニッチは段海底にどんどん縮小していきます。すると毛包自体がミニチュア化するので、毛が生えてこなくなったり、細い毛しか生えてこなくなったりすることもあるのです。毛包のミニチュア化は男性型脱毛症によっておこる特徴的な変化として考えられてきたのですが、西村栄美教授らの研究によって、生理的な加齢変化によって進行するものであり、男性型脱毛症によって起こる限定的な変化ではないことが解明されてきました。